モザイクアートブログ

デジカメまとめてフォトモザイクを紹介するブログ

モザイクアートを作るソフトウェアのお話

私が作ったモザイクアートソフトのご紹介

このブログ記事では、私が作ったパソコン用のモザイクアート作成ソフトウェアである、デジカメまとめてフォトモザイクと、モザイクアートポスター工房について説明します。

モザイクアートとは

モザイクアートとは、小さな破片を寄せ集めて一枚の絵柄を表現するデザイン手法です。陶器の破片や色のついた小石を並べて作るのが本来のモザイクアートのようですが、ここで紹介したいのは、小さな写真を並べて作る手法です。これはパソコンのソフトウェアを使用して作ることができるのですが、使用するソフトウェアによって出来上がるモザイクアートの品質に大きな差が有ります。したがってどのソフトウェアを使うのかが重要になります。スマホ用のアプリでも作れるようですが、ややレベルが劣るように思いますのでここでは触れません。
ここでは写真を並べて作るタイプのモザイクアートソフトの品質について考えます。以下のポイントを確認すればよいでしょう。

  • 輪郭に沿って写真を配置しているか
  • 背景を透過させて半透明に合成していないか
  • 同じ写真が何度も使用されていないか
  • 何枚の写真を使用できるのか
  • 解像度は十分か

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モザイクアートのサンプル画像

輪郭に沿って写真を配置しているか

輪郭に沿って写真を配置することがモザイクアートソフトの基本技術ですから、これが出来ていないソフトはほとんどないと思うのですが、まれに見受けられます。これが出来ていないと一コマ一コマを非常に小さくしないと再現性の良いモザイクアートになりません。一コマ一コマを小さくしすぎると、何の写真で出来ているのかが分からなくなってしまいますので、一コマ一コマの写真はできるだけ大きくしたいものです。

背景を透過させて半透明に合成していないか

残念なことですが、世の中のモザイクアート作品の多くはこの状態です。沢山の写真を並べてモザイクアートを作る場合に、写真をどこに並べればよいのかの判定が難しく、並べる位置が特定できない場合に半透明に合成すればよいという結論になるようです。下図に背景を透過させて作ったモザイクアートの一部分を拡大したものを示します。

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背景を透過させたタイプのモザイクアートの一部拡大画像

このやり方では本来のモザイクアートの良さが失われてしまします。遠目に見て綺麗な作品であっても、近付いて見た時に半透明に合成されているのだと分かれば何の驚きもありません。逆に半透明合成ではなく、きっちりと写真の色や形を判定して並べているのであれば、それが本来のモザイクアートです。これを見た人は何とも不思議な感覚にとらわれて、しばし唖然とします。

同じ写真が何度も使用されていないか

モザイクアートを作る場合に、多くの人から写真を集めて作るケースが有ります。このような場合、集めた写真を最低一回は使用せねばなりません。それが写真を提供していただいた方への礼儀でしょう。ある写真は何度も使用されるが、別のある写真は一度も使用されないということが有ってはなりません。理想を言えばすべての写真を一回だけ使用して作ることでしょうが、使用回数を制限すると色の再現性が難しくなりますから、モザイクアートの完成度は劣化してきます。使用回数をある程度制限しつつ、モザイクアートの完成度も下げないという、このバランスが難しいところです。

何枚の写真を使用できるのか

モザイクアートを作る場合に、少なくとも千枚、できれば一万枚程度の写真を集めて作ってみたいのではないでしょうか。ところが、肝心のソフトウェアの方で一万枚もの写真を使うことができるのかどうかです。

解像度は十分か

パソコンでモザイクアートを作ったとして、その利用方法をどうするのかです。単にパソコンの画面で見るだけであれば解像度はあまり考慮しなくても良いでしょう。逆に印刷して展示するのであれば印刷のサイズに適した解像度が要求されます。写真をきれいに印刷する目安は300dpi程度だと思います。dpiとはドット、パー、インチ、の略で一インチあたりの画素数です。ちなみに一インチとは25.4mmです。たとえば、計算をしやすくするために100インチ四方で考えましょう。100インチとは25.4mm×100ですから、2540mmです。2540mm×2540mmのサイズに300dpiで印刷するのであれば、30000ピクセル×30000ピクセルの画像が必要になります。このサイズはとてつもなく大きなサイズです。画素数で言うと9億画素になります。モザイクアートを印刷して展示する場合、最低でも3m×2mぐらいのサイズは必要だと思うのですが、きれいに印刷するためには、このサイズを300dpiで作る必要が有ります。これはとてつもなく大きな画像ファイルになりますが、このような巨大サイズのモザイクアート画像を作ることができるかどうかです。

どのソフトウェアが良いのか

これらの条件を満たすソフトウェアはどれでしょうか。モザイクアート作成のソフトウェアとして私がおすすめしたいのは、「デジカメまとめてフォトモザイク」です。大きく引き伸ばして印刷するのであれば、「モザイクアートポスター工房」とセットで使用することをお勧めします。これらのソフトウェアを作ったのは私なのですが、これらのモザイクアートソフトは、少なくとも日本で販売されているソフトウェアの中では最も優れていると自負しています。操作が簡単とか、価格が安いとかそういう視点ではなくて、あくまでも出来上がるモザイクアートの品質についてです。モザイクアートの品質というのはなんとも曖昧で、主観的な判断が入り込んでしまいますので、見る人によっては別の見解が有るのかもしれません。ここで述べているのは開発者自身の見解ですから、少しえこひいきが有るのかもしれませんので、その点はご容赦ください。少なくとも私の判断では、ネット検索でどこを探してもこれら以上のモザイクアートソフトを見つけることはできませんし、そもそもこれ以上のモザイクアートソフトは必要としません。十分に綺麗な物ができます。

以下のサンプル画像は「デジカメまとめてフォトモザイク」で作成したモザイクアート画像です。

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デジカメまとめてフォトモザイクで作ったモザイクアート画像

このモザイクアート画像は12100枚の写真からできています。しかも、これらの写真は各一回づつ使用されており、重複使用されているわけではありません。

「デジカメまとめてフォトモザイク」で作ったモザイクアートを「モザイクアートポスター工房」で分割することで、高解像度のモザイクアートを作ることができます。以下の画像は、デジカメまとめてフォトモザイクで作ったモザイクアート画像を、「モザイクアートポスター工房」で高解像度分割し、A4用紙100枚に分割してプリントしたものです。

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モザイクアートポスター工房で高解像度分割したモザイクアートを印刷したもの

下図は 向かって左側の女性の左目の辺りを拡大したものです。遠目で見ると確かに目が表現されていますが、近くで見ると一枚一枚の写真は鮮明な状態にあります。背景を透過している感じはなく、目の輪郭を取って小さな写真が配置されています。

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モザイクアートの拡大画像1

同じく、向かって左側の女性の唇の辺りを拡大したものが下図です。唇は紅葉の写真で表現されていることが分かります。唇が白く光っている感じも表現されています。

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モザイクアートの拡大画像2

どこで入手できるのか

これらのソフトウェアはVectorというウェブサイトからダウンロードすることができます。

デジカメまとめてフォトモザイクのVectorページへのリンク
モザイクアートポスター工房のVectorページへのリンク

詳しい使い方は

詳しい使い方は私のウェブサイト、ふじまろイメージを参照してください。